高橋正樹 | Masaki Takahashi
2024-01-15
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 今回は、ロボットのハードウェア開発のご紹介です。

 前回までで整理したシステムの要件に基づき、必要な機能を果たす機器構成を決めていきます。前回の操作画面②で、「院内地図上でロボットの現在地と、目的地までの距離を表示する」必要があり、機体上部ユニットに小型コンピューター(ラズベリーパイ)を搭載することとします。

 

ハードウェアの開発

 ハードウェアはメカ(機構設計)とエレキ(電気設計)に分かれます。

 メカ設計は、レストランなどで稼働しているモデルをベースとして、構成を変更していきます。ラズベリーパイとモニターが一体となった市販品“seeed studio社製 reTerminal DM”を搭載することとします。モニターを機体背面側に向けて設置し、ロボット走行中は来院者がモニターを確認できるようにしました。

実証ロボット 外観イメージ

 (参照HP) seeed studio社製 reTerminal DM 製品ホームページ

 エレキ設計については、既存の構成から大きく変更させず、 “seeed studio社製 reTerminal DM”を搭載できるよう、供給電力量に留意しながら給電系統を考えました。

実証ロボット システム構成

(参照HP) KeiganALI I/O ポートの仕様

 

 次回は、いよいよ機体を実際に組み立てて、現物の動作を確認していきます。

KeiganALI・病院向けサービスロボット開発②  前 ⇔ 次 KeiganALI・病院向けサービスロボット開発④

この記事を書いた人


約20年間、電機メーカーで生産システムの開発、新規事業・新工場の立ち上げに従事。
先進的なロボット開発と伝統的なモノづくりを融合し、新たなムーブメントを起こすべく、2022年からKeiganで活動。
ロボットシステムの導入や営業活動を主に担当。自身の専門分野の幅を広げ深掘りしながら、技術ブログを執筆中。

高橋正樹 | Masaki Takahashi