サービスロボットへの要件定義
半田病院さまからいただいた、ロボットへのご要望は大きく2点ありました。
- <道案内> 病院内へ来院された方を、所定の位置へ道案内する。院内を走行するロボットの後ろを付いてきてもらい、エスコートしていく用途。病院内の“入院説明窓口”場所がスタート地点、“エレベーターホール”をゴール地点。
- <荷物運搬> ロボットに荷物を載せることができ、道案内を同時に荷物を運搬することができる。
だれが、いつ、どのように、そして、何のためにロボットを利用したいのか? お話を伺いながら、作り上げるシステムへの要件を整理していきます。
”システムインテグレータ”は、顧客要望を技術仕様に変換し、システム全体の開発内容を、要素技術の開発内容に分解していきます。開発難易度と必要な期間・コストを見積り、ユーザーさまと擦り合わせを行っていきます。
今回の取り組みでは、レストランやホテルで稼働中の”KeiganALIレストランモデル”をベースとし、ご要望に合うようにカスタマイズを進めていきます。
運用・画面仕様(UI)案をつくる
初めに、ご要望いただいた活用シーンのイメージを明確化し、システムの顔となる操作画面を作っていきます。
UI(ユーザーインターフェース)は、まさにシステムとユーザーの接点。システムユーザーの立場となってシステムを作りこめるかが重要となります。いかに使いやすい、更には、使っていて気持ちよくなるか、良いアイデアを出していきます。画面遷移、色・文字の大きさ、アニメーションなどの意匠、音声、言語など、詳細の決め事は多岐にわたります。大切なのは要件定義に基づいた企画・コンセプト。これが曖昧だと、詳細設計段階でシステム全体の統一感が無くなってしまいます。このような点に留意しながら、設計を進めます。
操作画面① (例)
操作画面② (例)
操作画面③ (例)
このような想定で、画面案を作成しました。
次回は、ハードウェアの開発・設計の取り組みを紹介します。
KeiganALI・病院向けサービスロボット開発① 前 ⇔ 次 KeiganALI・病院向けサービスロボット開発③